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円相場急変、146円台前半で「ドル買い優勢」

2025-04-07

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7日午前の東京都外為市場で、円相場は上げ幅を縮小しており、10時時点で1ドル=145円83銭〜85銭となっている。前週末の17時時点と比べ44銭の円高・ドル安となった。10時過ぎには146円25銭近辺まで値を下げていった。

朝方に144円82銭近辺まで大きく上昇した反動で、持ち高調整の円売りが出た。国内輸入企業などの円売り・ドル買い観測も相場の重荷となった。

経済専門家によると、「ドル買いが優勢」との声が多く聞かれた。数ヶ月先の先物予約で円を売る動きも出ており、日本経済の下支え要因も影響しているという。

さらに、米連邦準備制度(FRB)の利下げの可能性が日銀の利上げと同時進行していることが、円の一段高を懸念させる要因ともなっている。そのため、円の一段高への懸念から円売りが強まった。

現時点で、円は対ユーロでも上昇が見られ、10時時点では1ユーロ=159円61銭〜97銭と同1円05銭の円高・ユーロ安となった。日本政府や日銀は円安に対する懸念を示しており、今後の経済政策が注目される。

最近の円安進行を受けて、輸出企業は利益を享受している一方、輸入企業にとってはコスト増加の懸念が続いている。特にエネルギー価格の高騰が影響を与えているため、今後の日本の経済成長にどのような影響を及ぼすかが焦点とされている。次回の経済指標の発表や中央銀行の動向により、為替相場はさらに変動する可能性がある。