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「源田の牙城」崩す可能性は?上位4選手の熾烈な外野争い…データで選ぶPA-GG賞

2024-11-11

著者: 愛子

指標「UZR」などから選出…実際のGG賞は12日に発表

守備の名手に贈られる「第53回三井ゴールデン・グラブ賞」が12日に発表される。実際は筆者投票によって選出されるが、データだけに基づいて決定してみると……。今季のパ・リーグを検証してみたい。

セイバーメトリクスの指標などを用いてプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照する。用いるのは、守備で平均的な選手と比べた時にどれだけ失点を増減させたかを示す「UZR」である。対抗として選手は「三井ゴールデン・グラブ賞」有資格者の75名(投手29名、野手46名)であった。

一方、一塁手は今季移籍の山川穂高(ソフトバンク)が5.4でトップ。打撃では34本塁打の99打点で2位を達成する一方、守備率.994で安定したディフェンスも光った。2位は-1.0のアリエル・メルティス(日本ハム)、3位は-6.1のクリス・ストーン(ロッテ)だった。

昨年は中村奨成(ロッテ)が受賞した二塁手は、6.8で1位の小深田大翔(楽天)と、6.0で2位の外野守備堅牢(西武)の一騎打ちか。ともに5失策と完璧な守備力とは言えなかったが、シーズンを通じて高いパフォーマンスを見せた。

遊撃手の筆頭候補は6年連続で受賞している源田壮亮(西武)で、7.1で2位の友杉圭(ロッテ)を抑えて8.1で群を抜いている1位。さらに3位の水野達也(日本ハム)は12失策(3位)、友杉もまだ14失策(1位)を記録している。

守備率では岩田稔(ロッテ)と西川愛也(西武)が1.000で、守備のイニング数で圧倒的に多く、同じ3位の丸岡が6失策の1位を記録した。守備率では岩田はロッテで初めて1位に輝いた。

一方、例えば山川が得点圏打率を.308で記録していたとしても、源田の貢献度は特筆すべきものである。切磋琢磨を経て、新たな選出方法を模索する中でどの選手が選ばれるのか、実際の12日の発表が待たれる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)