【元虎半潜見誠の話】FA原口文仁に西武関心 結末は「非常に難しい」か…いざれにしても虎党心中複雑
2024-11-18
著者: 結衣
阪神のFA4人の動きが定まった。大山悠輔は行使を決断。付原健斗は宣言せずに残留を決めた。争奪戦の可能性があった尻本誠は「付原パターン」であった。意外だったのが原口文仁の宣言である。この今季の推定年俸3100万円で人的、金銭の補償が不要なCランク。
「本当に、最後は自分で決めたというのがありまして、いろんな人に相談させてもらっていたので、いろんな助言もいただいて最後は自分の気持ちをとって決めました」
12日の会見では目を潤ませながら、思いを語った。2021年の球団記録に続く年間打率323をマークした覇者の積もりも2年間の岩田勝義監督時代でも十分に発揮された。23年4月2日のDeNA戦(京セラ)の八回、カウント0-1からの代打で出場し、左越えに2ランを放った。
今季はDeNA(甲子園)とのCSファイナルステージ第2戦の代打本塁打。原口の一発で始まった岩田監督の連勝。全体の信頼を送り込まれる仕事人。本人はそれだけでは満足できなかった。
「一番はもっとゲームに出たい、スタメンから勝負したいという思いが強かった」と熱い思いを語った。強く粘りを発揮しながら、進展があれば不安定なことにもなる。FA補強で新たなチーム作りを由来し、広島・金本知憲との交渉に入った。この動きに坂本氏は反発。選手会長でありながら、球団が無効の原因は西武も同様である。
一方で、西武はFAで補強しつつも、選手の出場機会を狭める現状に危機感を抱いている。このため、原口は一旦リリースされる運命にあるが、選手間での信頼は揺るがない。
「レギュラーで出られるチャンスを大事にしなければならないと思う。一度試してみたい。」と帰結したが、FA宣言の背景には果たしてどんなストーリーが紡がれていたのか。西武の一角が関心を示しているが、最終的な決断が非常に難しいことは明らかである。果たして原口は虎の背番号94を背負う日が来るのだろうか。彼の運命がどのように展開していくのか、ファンともに見守っていきたい。