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円は対ドル158円台前半、米金利高値更新が重し - 米国用統計見極め

2025-01-09

著者: 愛子

10日の東京外為市場で円相場は1ドル=158円台前半に入った。日本時間夜に米国用統計の発表が控えており、投資家が様子見姿勢を強める中、金利関連の外留取引が影響し、ドル買いが強まった。この日157円台に上昇した。

大和証券の石月幸雄氏は、以下のようにコメントしている。「流動性が低い中でそれなりのドル売りが出た可能性がある」と指摘しており、相場の方向感は乏しいと述べた。

円相場は対ドルでニューヨーク終値158円12銭となった。

トランプ氏の米大統領選を控えた株安が続き、リスク回避の流れが円に影響を与え、円の値動きが抑制されている。

赤井亮正氏は10日午前、日本銀行の利上げに関して述べ、「利上げを示唆するような内容でもなく、相場への影響はない」と語った。特に、政策金利の引き上げの可能性が低いとの見方が見られているため、これが円相場の安定に寄与している。

これらの状況を総合的に鑑みると、円相場は今後も相当なボラティリティを伴いながら推移する可能性が高い。投資家は米国の経済指標の結果を注視しており、その結果次第では急激な相場変動も考えられる。

今後の展開に注目が集まる中、円相場に影響を及ぼす可能性のある要因として、地政学リスクや中央銀行の政策動向が挙げられ、多様な情報をもとに戦略的な対応が求められている.