今月は、「宇宙の始まり」をテーマにしたイベントが行われます。市民講演会などで宇宙についての話をする中で、「宇宙に果たして存在するのか？」や「宇宙の始まりはどうなっているのか？」といった質問がよく浮かびます。これは、昔から人間が疑問に思っていたことであり、多くの13世代の哲学者もその著作の中で、「世界（宇宙）は時間的な始まりを持つのか、持たないのか？」や「世界は空間的に有限なのか、無限なのか？」などという問いを繰り返し追求してきました。

特に注目すべきは、「これが二律背反（どちらかが正しいとしても矛盾が生じる）」の例であって、どちらであるか、人間には判別できないといった趣旨のことが言われています。それに対し、最新の天文学はどのように答えるのでしょうか？

太陽系から遠く離れた銀河

まず、「宇宙に始まりがあるか」という問いについて考えてみます。そのためには、まず「宇宙は拡張しているか」について考えることになります。宇宙膨張速度は太陽系からの距離が遠いほど速くなっていると考えられています。そのため、遠くの銀河ほどより速く遠ざかっていることがわかっています。

このように、宇宙の始まりがあるとすれば、「宇宙はどのように形成されたのか」ということも問われます。「宇宙は高温・高密度の火の玉状態から始まった」と考える理論が広まっています。ロシアの学者が提唱したこの理論に基づくと、現在では広く受け入れられています。

さらに、「宇宙は高温・高密度の状態から始まった」という考えは、ミルクの泡を思い起こさせるとされ、自然と生成される様々な現象に結び付けられています。そのため宇宙の始まりについての理解が一層深まりつつあります。

しかしながら，こうした「宇宙は高温・高密度の状態から始まった」とされる一方で、宇宙の構造やその性質について様々な知見が過去数年にわたり積み重ねられてきました。

「宇宙の構造は時間によって変化するのか？」、「宇宙はどうあるべきか？」といった問いも新たに浮かび上がってきています。これらの問いに対する答えには専門的な証拠が必要ですが、その証拠が得られない限り、私たちは確かな答えを期待することができません。

次の疑問は「宇宙に果たして存在するのか？」という事柄です。この問いには、「宇宙は果たして存在するのか？」についての考察をすることが求められます。科学的に考察するためには証拠が必要ですが、観測できる最果ての地点、つまり、「宇宙に果たして存在するか」という意味合いの中で「宇宙に存在している」と言えるのです。

光の速度は瞬時30万キロ（1秒間に地球の7周半を進む）とされており、光が宇宙の年齢（138億年）に進む距離を計算すれば、これが私たちが見ることのできる最果ての地点であることがわかります。このことは驚くべき事実です。さらに、過去の宇宙が見えることは、私たちの現状の理解や視野を広げる手助けをしてくれるのです。

宇宙に何が現れるか、または見えるのかは、私たちがその宇宙を観測することで変わります。そして、宇宙の変化は時間とともに変動し続けることを理解することが重要です。さあ、この未知の宇宙の探求に一緒に挑んでみませんか？