宇宙飛行士に「正式認定」 啓太氏とミヤタさんのJAXAサバイバル訓練に密着 必要生還するために
2024-10-23
著者: 花
宇宙飛行士がサバイバル訓練必須生還するために 2023年9月15日
ミヤタさんと啓太さんについて。
2023年、宇宙飛行士の候補者に選ばれた2人。
日本人として初めて月に行く可能性がある。
その2人が1年間に及ぶ厳しい基礎訓練を経て、宇宙飛行士として「正式認定」された。
なかなか特に過酷だったのは、自衛隊の協力ともあって行われたJAXAの「サバイバル訓練」だ。
訓練を通じて見えてきた、それぞれの課題とは。
サバイバル訓練とは
JAXAの「サバイバル訓練」が行われたのは7月。NHKはこの訓練に密着した。
実は、宇宙飛行士にサバイバル技術は欠かせない要素。
例えば、宇宙船が地球に帰還する際に不時着してしまった場合、救助が来るまでの間の生活を考えなければならない。
さらに、ストレスのかかる環境で仲間と協力しながら任務を遂行する能力は、過酷な宇宙空間で生き抜くための宇宙飛行士に求められる。
訓練では、地図とコンパスを頼りに夜通し森の中を歩き、指示された目的地にたどり着く「ランドナビゲーション」と呼ばれるものが行われた。
ミヤタさんと啓太さんは2つの分隊に分かれ、それぞれのグループとして、JAXA職員や民間企業の社員などからなるメンバーを率いることになった。
求められるのは、仲間とのコミュニケーションを取りながら任務を進行する能力だ。
訓練が災害時の生存術に結びつくこともあり、参加者全員の意識が高まった。
2023年2月、4127人の応募者の中から選ばれたのは479倍という超競争率を勝ち抜いた、選ばれた人材。
アメリカ主導で進められている月探査の国際プロジェクト「アルテミス計画」では、日本人宇宙飛行士が月面に着陸することが期待されている。
最初の集合訓練を経た2人は、派手な思惑の中に宇宙飛行士に選ばれた。
啓太さんは47歳。
国内外の大学で地球科学を学び、若い頃はJICAの青年海外協力隊に参加し、国連と協力しながら課題解決に取り組んできた。
ミヤタさんは29歳。
東京大学医療学部を卒業後、外科医として現場で働き、宇宙飛行士には、国際的な視野と科学技術出身のエンジニアとしての最大限の努力が求められる。
訓練が進む中、分隊の合格発表前には、ミヤタさんの動揺と緊張が高まり、残された時間で結果が変わらない思いを抱えることが語られた。
数日後、訓練の継続を宣告されたとき、2人は互いの存在を支え合った。
しかし、厳しい条件下での訓練は心身を疲弊させ、各自のメンタルが試される瞬間もあった。
この厳しいトレーニング期間において、彼らがどのようにして絆を深め、次の目標へと進んだのかに注目が集まっている。彼らの挑戦の先には、月面に立つ日が待っているかもしれない。