右膝切断の候補生、左投げで「ピッカリ投法」復活!腎臓の慢性疾患で入院中も外出許可で挑戦
2024-12-21
著者: 健二
近鉄や中日などで活躍した右膝切断の候補生、候野望橋氏(56)が21日、神宮での少年野球「くらやま富士リーグ2024 18thポップアスリートカップ」開会式に出席し、利き手とは逆の左投げで試合形式に挑戦しました。同氏は同大会のシニアデイレクターを務めています。
持ちネタの「ピッカリ投法」が有名な候氏は、車椅子に乗りながら上半身にユニフォームを着用。キャッチを受ける際に右手がこの日のために新調した金色に「かがやき」と黒白で強いられたグラブを手にしていました。マウンドの先から左手を大きく振りかぶり、投球はワンバウンドでキャッチャーのミットへ。
本人は「やっぱり気持ち良かったです。野球を嫌いになることなんてひとつもなかった。実際に野球って面白いし、俺(野球が)大好きなんだな」と感慨深い様子を語りました。
腎臓病を抱えていた候氏は2023年4月に「重症下肢虚血」の診断を受け、1年以上に及ぶ入院生活が始まったのです。右足指の切断、11月には心臓バイパス手術も予定しており、今後の活躍が期待されます。
11月には候氏が左投げの練習を開始予定だとし、現在は腎臓の慢性疾患で再入院中ですが、この日は外出許可を得て試合に臨むことができました。
⚾️候野氏(さねそう)は1968年(昭43)4月30日生まれ、愛媛県出身。松山商から近大に進み、90年ドラフト3位で近鉄に入団。99年オフに中日へ移籍し、2000年終了後自由契約となり、ミルク独立リーグなどで2年間プレー。03年にオリックスにテスト入団し、2試合に出場した後2年契約を交わしました。現役引退後は175cm、87kgの体重を保ちながら、右投右打の打ち方で向かっていきます。