「有酸素運動」をどれだけ行えば体重減少に効果があるのか? 6000人以上を対象にした研究結果が発表される!
2025-01-26
著者: 弘
最近、イギリスの研究者たちが発表した論文「成人における有酸素運動と体重減少:系統的レビューと用量反応メタアナリシス」では、有酸素運動が体重減少や体形改善に与える影響について調査されています。
この研究は、世界中で実施された116件の試験データを分析したもので、合計6880人が参加しました。この中で、61%が女性であり、平均年齢は46歳でした。全ての試験で、参加者は最低限の時間で有酸素運動を行いました。
分析の結果、有酸素運動を30分以上行うだけでも、体重が0.52kg減少し、ウエスト周囲長が0.56cm、体脂肪率が0.37%減少することが明らかになりました。また、運動時間を増やすほど、その効果は直線的に高くなることが示唆されました。
具体的には、150分の有酸素運動を行うと、平均して体重が2.79kg減少し、300分まで運動を増やすことで、4.19kgの減少効果が得られることが確認されました。ウエスト周囲長については、中程度の強度で300分の運動を行うことで4.21cm、強度が高ければ5.34cmまで減少することがわかりました。
興味深いことに、安全性についても評価されており、有害事象の発生率は100人当たり2件程度と低いことが示されています。特に、運動は精神面と身体面の両方で生活の質を向上させる効果があり、心的健康にも寄与することが確認されました。
この研究は、より多くの人々が健康的なライフスタイルを取り入れるために、実践的な指針を提供するものであると考えられます。特に、有酸素運動の重要性とその実践のしやすさが強調されており、身体にポジティブな影響をもたらす可能性があります。運動をすることで得られる健康上の利益は多岐にわたり、今後もこの分野の研究が進められることでしょう。