科学

有害なセレン酸、微生物が作る材料で除去成功!東北大学の新発見

2024-12-29

著者: 陽斗

東北大学の教授らは、微生物を利用して、高濃度で有害なセレンの化合物を除去できる材料を作成することに成功しました。この新技術は、工場の排水などに含まれるセレン酸を効果的に除去できる可能性があります。

セレンは、適量であれば人間にとって必要な元素ですが、高濃度では中毒を引き起こし、環境にも深刻な影響を与えることが知られています。従来の方法では、セレンの除去は困難であり、特に工場排水の処理においては、効率の良い手法が求められていました。

今回の研究では、特定の微生物が持つ性質を利用し、保護神を形成することで、セレン酸を効果的に捕集・除去しました。この技術は、河川や海洋の水質保全にも役立つと期待されています。特に、これまで水質が悪化していた地域で新たな改善策となる可能性があります。

研究チームはさらに、この技術を改良し、異なる環境条件でも効果的に機能する材料の開発を進めています。セレンのような有害物質を選択的に除去できる技術は、将来的にはより安全な環境保護や、持続可能な発展に寄与することができるでしょう。

この新発見が、企業や研究機関にとっての経済的利益にも結びつく可能性があり、環境問題解決への大きな一歩となることが期待されています!今後の研究成果に注目が集まります。