
ヨーロッパ市場の主要指標が下落、ASMLは一時7.6%安の更新
2025-04-16
著者: 陽斗
市場が揺らぐ!ヨーロッパの主要株価指標は急落
【NQNロンドン=巌山道子】16日午前、ヨーロッパ市場で主要な株式指数が急落。特に2025年1〜3月期の新規受注が市場予想を下回り、オランダの半導体製造機器メーカーASMLの株が一時前日比7.6%安となった。これにより、半導体関連株が大きな打撃を受けている。
半導体業界の厳しい現状
世界的な景気の先行き不安が根強く、中国との貿易関係に依存している半導体企業が多く、投資家も依然として警戒を強めている。ASMLの株価下落は特に顕著で、同社は中国向けの出荷規制に直面し、その影響を受けている。
お買い得感に対する懸念
半導体業界の売り上げは、米エヌビディアが発表した悪材料の影響で特に重くなっている。技術的イノベーションが求められる中、自動車や製造装置における需要が落ち込んでいるのだ。ASMLだけでなく、業界全体が厳しい市場環境に直面している。
株価指標が引き続き不安定
英国時間11時半時点で、ヨーロッパの主要な株価指数であるストックス600は前日比0.8%安、ドイツのDAXも同様に0.5%下落した。フランスのCAC40は0.6%の下落を見せ、FTSE100も0.4%安で取引されている。これに伴い、景気敏感株は売りが強まり、特に先端技術を扱う企業が影響を受けている。
今後の展望は未知数!
ロンドンの金市場では、金価格が1トロイオンスあたり3317ドルに達し、一時3300ドルを超えた。こうした状況下で、国際金属の市場でも強い動きが見られており、投資家は今後の市場展開に不安を抱きながらも注視している。今後の経済情勢を見極めることが何よりも重要となる。
外国為替市場の動きも注目
国際的なポンドとユーロは全体的に対ドルで上昇。特に高金利圏の動向や地政学的リスクの影響を受けて、為替相場も変動している。利上げ観測の中で、ポンドは対ドルで1.3270になり、ユーロも1.1360に上昇した。これらの動きが今後の経済にどのように影響を与えるのか、注目が集まっている。