ビジネス
英アームの売上高、10~12月期見通しが失望を誘う
2024-11-06
著者: 陽斗
ソフトバンクグループのアームが発表した10~12月期(第13四半期)の売上高見通しは、投資家の失望を招いた。ここでの予想は、約15%増となる見込みだったが、具体的な数字としては19億ドルから197億ドルの間で推移する見込みであり、これが市場の中間値を下回っている。
同社は6日の発表時に、10~12月期の売上が約19億2000万ドルになると予測している。これはアナリスト予想の19億5090万ドルを下回る。予想される売上高の中には一部の項目を除いた1株利益が32~36セントというわけだが、アナリストの予想は34セントであり、この点においても期待を裏切る結果となった。
昨年の新規上場以来、同社は人手不足への懸念を背景に株価が上昇し続けていた。しかし、アームの設計や基盤技術はエレクトロニクス産業の別の分野、特にスマートフォンの利用が多く、本でのニーズ変動の影響を受けやすい。
7~9月(第12四半期)決算では、売上が約15%増の18億4400万ドルに達した。アナリスト予想は18億4100万ドルであり、1株利益も30セントに達する見込みだった。しかし、アナリスト予想値が外れる結果となったことで、今後の見通しに影を落としている。
今後の注目点としては、アームが次回発表する売上高の見通しから、同業他社と比べた成長戦略がどうなっているかが挙げられる。また、AIやIoTに関連した市場の拡大に対する同社のアプローチも、注目を集める要因となるだろう。