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医療機関の対策は任意!? 厚生省の最新動向をチェックしよう!

2025-04-04

著者: 裕美

厚生労働省の医療安全対策部会は、「マイナ保障証」をスマートフォンに搭載する「スマホ保障証」の最新スケジュールを発表しました。2025年春を目指してiPhoneへのマイナ保障証機能搭載が予定されており、Androidも含め2025年7月頃から各医療機関で「スマホ保障証」の実証事業を開始する方向です。その後、9月頃からは全医療機関が導入できるようになる見込みです。

また、スマホファンへの対策を全医療機関に義務付けるものではなく、9月以降も、希望する医療機関が準備を整えた段階で順次運用が開始されます。さらに、現在のマイナ保障証の読み取り機器はスマホファンに対策しておらず、別途リーダーを外付けする必要があります。このため、しっかりとした体制を整えられる病院とそうでない病院の偏りが懸念され、多くの医療機関がマイナ保障証を利用できない状況が生まれる恐れがあります。

厚生省は2026年夏発表を目指し次期リーダーの検討を進めており、別途リーダーを外付けしなくても、1つの機器でスマホファンの読み取りに対応する見通しです。この新しいシステムの導入により、患者はより利便性の高い医療サービスを受けられる可能性が広がります。しかし、医療機関側でも、新システムの適切な運用やスタッフの教育が求められるため、今後の対応が注目です。