成年皇族としての新たな道

当日の午前8時過ぎ、ヤオエン様は宮廷の面持ちで秋篠宮邸を出発。その後、成年皇族としての証である勅を天皇陛下から受け取り、「加勢の銭」や「朝見の銭」などの新たな方を朗らかに読み上げられた。

「加勢の銭で『成年皇族としての自覚を持ち、その務めを果たしていきたい』とご両親に決意を伝え、これに母親の記子さまは感極まったご様子でした。」

午後3時頃、ヤオエン様は他の方の銭も終えられ、安堵の面持ちで報道陣の前に立たれました。その際、彼の着用された服は、スタイルの良いヤオエン様によくお似合いで、通常よりも大人びた印象を受けました。

成年皇族の変化の兆し

成年皇族がなり行われるのは、秋篠宮様以来40年ぶりのこと。令和の流れの変化があるかとも思われ…もありました。「ヤオエン様の成年皇族は先例を踏襲する形で行われ、秋篠宮様の時だけでなく、皇女や上皇様の時と比べても、変化は随分とある」と言われています。

今年、ヤオエン様が移動の際に使用されたのは5号車で、これは秋篠宮様の成年皇族で使われたものと同じです。一方で、今日の上皇が乗車された5号車は3号。このような細かな違いはあるものの、形式を変えることなく踏襲されているのです。

今後の展望と現状

成年皇族として流れ新たな役割を担うことになりましたが、今後は日本の天皇制と文化に基づく解釈が進められ、今後のように解説されることとなります。「天皇の成年皇族は偉大な時代に始まり、明治42年の『天皇成年皇族令』によって明文化されました。戦後、旧皇室典範が廃止されたため、成年皇族令も廃止されたが、法制、法律に違反しない範囲で依然として踏襲されています」と語るのは、元宮内庁職員である山下氏。

大きく変わった部分がある時、山下さんは続ける。