【要注意】「人を傷つけるだけの人生なんてイヤでした」 事件を通じて心の闇を語った男性の告白(2024年11月9日掲載)| テレNEWS NNN

2024-11-08

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「人のことを傷つけるだけの人生なんて嫌でした」「極限でないと固まれない」

「事件」に巻き込まれ、強烈な良心の呵責に苛まれ続けた男性が、法廷での証言を通じて明かした感情です。

全国で相次ぐ「ルフィ」なる名の一連の強盗事件について、彼は語ります。この事件では、約6つの事件で発生した実行役のリータが判定されました。彼に関しても、少なくとも1人の命が奪われ、頭部に重傷を負っとしてしまった男性などがいます。

法廷では、案件当時のことについて、「お金が欲しかった」「犯罪のことばかり考えていなかったので被害者に思いを馳せることはなかった」とも述べています。なぜ犯罪に関わったのか、その背景には、自身の心に潜む闇があったのかもしれません。

SNSで「事件」に関与した実行役に対し死亡に至る強盗の問題が8月以降、増加傾向にありました。2022年から2023年にかけて全国で相次ぐ指示役「ルフィ」による連続強盗事件が起こったと言われています。この「ルフィ」によって発生した事件の中では、強盗死や強盗傷害事件もあり、永田被告に関しても事件が関与していることが1つ言われています。

■詳細が確認されているこの「ルフィ」事件の実行役の判定

今月18日、東京地裁で、強盗致死や強盗致傷が問われている永田被告に対する公判が始まりました。起訴内容を認めた永田被告は、5日間にわたって行われた公判で、詳細に思いを語りました。

「殺すつもりなどなかった」と発言した永田被告は、「お金が必要だった」とも続けました。自らの状況を説明し、過去の選択に対する反省の言葉を繰り返しました。

■「ルフィ」としての存続を求めた行動

2022年11月、石川県内で木工業者として働いていた、当時21歳の永田被告は金に困る実情がありました。理由は1年前から始めた闇バイト。結果的に780万円以上を稼いだ連鎖が続いていましたが、「黒字になるまではやめられない」と考えていました。

「いつも思いをめぐらせていた」と反省の言葉を述べていた永田被告は、「金のために怯えるぐらいではなかった」と内心を告白しました。さまざまな思惑が絡む事件ですが、永田被告自身の人生の意味を問う発言に胸が痛む内容でした。

「人の人生を傷つける行為は許されざることである」と彼の訴えは、他の人々にも広がる影響を与えているかもしれません。なぜこのような強盗事件が道を選ばれるようになったのか、社会全体に問いかける重要なメッセージが込められています。考えさせられる現代の社会問題です。