【東京 10月16日＝リタート】 - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1万3517円高の3万18912円と大幅に反発した。前日のミサイルテストの影響により売りに押されたが、その後は安値からの回復が見られた。配当取りの買いが活発になる中、日経平均は心理的節目の3万9000円に迫っている。

市場関係者は、「今週末の決算発表を控え、市場は活気を取り戻している。特に内需株に強い動きが見られる。前月末の決算を跨いで配当を狙った投資家が増えている」とコメントした。

また、東証一部上場の優良株の一部は過去最高値を更新しており、その影響も日経平均の押し上げ要因となっている。特に、ソフトバンクグループ（9984）やトヨタ自動車（7203）などの重厚な株がプラスに寄与している。

この回復の背景には、円安傾向が続いていることや米国株の上昇が影響している。投資家は今後の金利動向や企業の決算を重視しているため、慎重ながらも期待感は高まっている。

しかし、依然として国際情勢や地政学リスクが顕在化しているため、油断は禁物とされる。投資家は最新の情報を注意深く追う必要がある。来週以降の動向に注目が集まる。