科学

新星「V462 Lupi」が今夜、300万倍の輝きで肉眼に現れる!どこで見れる?

2025-06-26

著者: 健二

夜空に新たな光が現れ、その明るさが急速に増している!「V462 Lupi」と名付けられたこの新星は、現在330万倍の輝きを放っており、北緯40度付近の地域でも肉眼で確認できるかもしれません。

観測のチャンスは、6月28日20時30分頃。東京都でおおかみ座の南の低空で見ることができます。この新星は米オハイオ州立大学が運営する観測ネットワーク「ASAS-SN(超新星全天自動観測)」によって発見され、今後数日間でその明るさはさらに向上し、視認も容易になると予測されています。

発見当初の明るさは8.7等級で、注意深く見ると肉眼でも確認できる程度だったのですが、急激に明るさが増し、5.7等級まで達しました。一般的には22.3等級以下では観測が難しい状態です。

V462 Lupiはどこで見ることができるのか?

では、V462 Lupiを見つけるにはどうしたら良いのでしょうか?この新星は古典新星と呼ばれるもので、白色矮星が周囲の物質を取り込むことで、高温の水素ガスが核融合を始め、突然の明るい輝きを放ちます。そうしたメカニズムのため、どこから見えるのかは観測者の位置によります。北緯40度付近からなら、地平線から10度程度南側の低空に位置しているため、探しやすいでしょう。

また、双眼鏡を持っている方なら、より簡単に探し出すことができるかもしれません。遠方で見る際は、天文情報サイト「Sky&Telescope」によると、北緯40度付近からだと地平線から10度程度の低空で、南に25度程度の位置にある三つの星の間に位置しています。

■新星の見逃し注意! V462 Lupiは、天文界が注目する新星現象で、観測史上80年ぶりに起きたとも言われています。「再帰新星(さえきしんせい)」という名で知られる連星系でも観測され、流星のような爆発現象を目撃する絶好のチャンスとも言われています。

この機会を逃さず、ぜひ夜空を見上げて、この新星の輝きを楽しんでみてください!