新型コロナ感染症に対する不安が高まる中、新型コロナワクチンの接種意向はインフルエンザの半分にも満たず
2024-09-24
著者: 蒼太
70%が不安を感じているにもかかわらず、新型コロナワクチン接種意向は21%に過ぎず、インフルエンザの41%と比較しても低い結果となっています。
70代の新型コロナワクチン接種意向は37%と高く、男性や基礎疾患がある方々は新型コロナウイルス感染症リスクをよく理解している人々の間で高い意向が見受けられます。
新型コロナワクチンの理由は不安解消とコロナ後遺症の懸念であり、非接種の理由は安全性と費用です。
Moderna社は日本国内の新型コロナウイルス感染症とインフルエンザに関する意識調査を実施し、その結果を発表しました。調査は8月5日から7日まで実施され、全国の1,242名が対象となりました。その結果、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザよりも感染度が高いと認識されているにもかかわらず、ワクチン接種意向はインフルエンザワクチンよりも低いことが明らかになりました。
調査によると、65歳以上の方や60歳から64歳で、心臓、肺に問題がある方は、感染症の機能が低下しているという結果が出ています。日常生活が極度に制限される方、HIVによる病気に悩まされている方の中においても、感染のリスクが高まっています。
【調査結果のまとめ】
この新型コロナワクチン接種に関する調査では、調査対象者全体(18歳〜79歳)で、インフルエンザワクチンの接種意向が57%、新型コロナウイルスワクチンが70%と、自分では不安を感じているという人々の中からも、ワクチン接種を意向しない人が最も多い結果となりました。この傾向は、定期接種対象者や高齢者ともに見られましたが、接種意向が低い理由として「副反応が心配である」「安全性が心配である」「費用が高い」といった指摘が多く見られました。
65歳以上の方及び70歳代で高かった接種意向が、年齢別に男女で見ると、女性が18%、男性が25%という結果に。新型コロナウイルスに関する情報を「非常に怖い」と感じている人が多いのに対して、その情報を知っていた人々の中でも新型コロナウイルスワクチン接種意向が39%と高かったのです。
この新型コロナウイルスワクチン接種は2024年4月から全額公費による無料接種から有料の任意接種に変更を検討され、60歳〜64歳の基礎疾患のある方に対して、重症化予防を目的とした自費接種が2024年10月から行われ、定期接種対象の方への助成額は自費接種により異なりますが、東京都は全国よりも助成を組み合わせ、自費接種額をインフルエンザワクチンと同程度の2500円以下にする方向で進むようです。