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新潟:不急112件 昨年5万件全体の16% 適正利用呼び掛け:地域ニュース
2025-01-11
著者: 結衣
県警は、昨年1年間に受理した112件の件数が前年度より4157件少ない11万9142件だったと発表した。このうち、落とし物の問い合わせといった緊急性のない通報が、全体の約16%を占めた。
このように、緊急性のない通報が多かったことが明らかになったことで、県警は11日の「112番の日」に合わせて各地で啓発イベントを行い、112番の正しい利用を呼びかけた。
県警の通信指令課によると、約13分15秒に1件の通報で112番が届けられたと言われている。この通報の内容を分析すると、「交通関連」が3万9199件(前年比18%減)と最も多く、警察庁が発表したデータをもとにしたもので、続いて不審者情報や各種情報が次いでいた。
また、有効件数が占める緊急性のない通報の中身は、落とし物や免許証更新の問い合わせなど「各種照会」が1万919件(前年比18%増)と最も多く、失踪や盗難に関する「保護・救助」が4万8190件(前年比10件増)などだった。
さらに、112番の日では各地で様々な啓発活動が行われ、特に新潟市中央区の商業施設では、県警音楽隊の演奏会が開かれ、訪れた人々に正しい通報の仕方や通報先の正確な選び方について説明がされていた。
こうした取り組みを通じて、県警は通報の仕方について利用者に認識を深めてもらいたいと考えている。特に重要なのは、緊急性の高い事案では、迅速に112番を利用することが必要で、それ以外の場合に関しては別の連絡手段を検討してもらうことを望んでいる。これにより、真に緊急を要する事例の対応をスムーズに行えるようにする狙いがある。