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「血みどろ肉弾戦の激闘!!」グライディエーターII 英雄を呼ぶ声 Duchampさんの映画レビュー(感想・評価)

2024-11-18

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毎年、迫力満点の作品が話題となっているが、今回は86歳の老人がリードするスコット主義者である!

前作の「グライディエーター」よりも4Kリマスター上で改めて観直してから評価が大幅に上がったが、今回の作品はそれに比べて肉弾戦の激しさがまさに桁外れだ。

前作で描かれた迫力のある戦闘が詳細に描写されてはいたものの、モントピシェ、サイ、コロッセオでの海戦、どれも度肝を抜かれた!

コロッセオやサイのモデリングも見事であったが、それ以上にポール・メスカルの素晴らしい演技に圧倒された。特に、レッセルの後輩には役割が重要であると感じたが、その出番では氏の演技が主導となった。

・宮殿内での密接な戦闘 ・サイ強襲後の騎兵と白兵戦 ・アクリウスとの一騎打ちと和解

どれも緊迫な段取と脇役(+スタント)の緊真な演技で、実際に殺し合いをしているような殺気が漂っていた。

そして今回の作品の悪役が圧倒的な存在感を放っており、視聴者に生存感を捨てさせられるデンブル・ワシントンとの強力な戦闘シーンは忘れられない。

特に、マクロールさんとは全く別で、快速に野心的な人物造形はとても魅力的である。衣装もカッコ良い。

逆に二人以外の人物にあまり存在感がなかったのは寂しいと思ったが、満たされた気持ちで観ることができた。

(仲間の剣闘士にも名前がついているが、実はそんなことないんじゃない?)

ストーリーも、まあこうなるしかないようとも思ったが、ラストは二人で一騎打ちしてくれたので良し。

あとは、前作に公開されたマイキング映画で、 コロッセオをセットで再現しており、リドスコアでの旗の見事さが伝わった。

(確か、デンブルもインタビューで、アクリウス街道なども再現していたと語っていた。)

昨今のハリウッド映画の中でもCGの素晴らしさが精彩を放っていた作品だった。

もっといろいろな作品が観たくなるような素敵な作品。