
科学
小林武彌氏「なぜヒトだけが幸せになれないのか」インタビューで語る
2025-05-17
著者: 桜
『死と生』の意味を問い直す
人は生きることに意義を求めるものですが、その道のりは一筋縄ではいきません。小林氏が指摘するのは、現代社会において「幸せ」とは何かを見失いがちであるということ。彼はその理由の一つに、私たちが他者と孤立し、個々の特異性に囚われていることがあると述べています。
『幸せ』の定義は何か?
小林氏によると、幸せは単なる物質的な豊かさや生存の確保を超え、心の安定と他との調和に根ざすべきだといいます。彼は「自己達成の進化」としての幸せを説明し、人間関係の複雑な構造とそれが引き起こす軋轢を考慮しなければならないと強調します。
ヒトと他の生物の違いとは?
彼はまた、ヒトと他の生物との最大の違いは、700万年前に分岐した歴史にあると指摘します。この長い進化の過程で、依存関係や不適応な要因が進化してきました。小林氏は「我々は死ぬべきでない」が、「ただ生きているだけではなく、幸せであることが極めて重要」と語ります。
自然と向き合う新たな視点
小林氏は、現代人が食べ物に求めるものにも変化が見られると指摘。加工食品ではなく、天然の生産物に目を向けることが「幸せ」を実現する手助けになると言います。彼の言葉を借りれば、「我々はもっと自然に従い、安定を求めることが必要である」とのことです。
まとめ:人間の存在意義を問い直そう
小林武彌氏が提起する問題は、私たちが直面している根本的な課題です。彼は「幸せとは選ばれたものではなく、私たちがどのように生きるかにかかっている」と力説します。新たな視点から人間の存在意義を見つめ直し、自らの幸せを追求することが、我々に課された使命であると語りました。