科学

小惑星「リュグウ」に埋まった大規模な水、10億年前にわたり保持…「はやぶさ2」の成果

2025-09-10

著者: 芽依

驚きの発見!小惑星リュグウの秘密

日本の探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュグウの試料を分析したところ、リュグウの母体となる天体において、約14〜15億年前から10億年前にかけて大量の水が保持されていたことが分かりました。この大発見は、東京都の研究チームが発表しました。

水と生命の起源に迫る

リュグウは約4〜5万年前に生まれた直径数百キロメートルの小惑星で、別の天体が衝突し、飛散した岩石が集まり形成されました。この過程において、母体の天体が水とエネルギーを保持する環境を整えていたと考えられます。研究者たちは、この水分が地球上の生命が誕生する過程にどのように関与しているのか、更なる研究が必要だとしています。

試料採取から得られた新たな知見

はやぶさ2は2018年にリュグウから数体分の試料を採取し、2020年に地球に帰還しました。今回の研究では、これらの試料が分析され、小惑星内部で水と岩が相互作用していたことが判明しました。また、試料中の水分量は予想以上に多く、リュグウの形成に重要な役割を果たしていたことが明らかになりました。

新たな地球外探査へ期待が高まる

今回の発見は、生命の起源や宇宙における水の重要性についての新たな視点を提供します。今後の探査計画にも影響を与える可能性があり、他の天体でも同様の水分保持が観測されることが期待されています。リュグウから回収した試料は、今後の宇宙科学の発展における重要な鍵となりそうです。これからも目が離せません!