科学

小惑星「2024 PT5」、2024年9月末から2ヶ月間の「第二の月」に!

2024-09-19

地球の近くを通過する小惑星は、時折地球の重力で捕らえられ、「第二の月」となることがあります。しかし、大半はあまりにも小さく観測されることは少なく、見た目に関しては、その多くはロケットなどの人工物を誤認されているケースがあります。

ミニ月として知られる小惑星が本当に天然の天体であった例は稀であり、実際にはこれまでに4例が確認されています。

マドリード・コンプルテンセ大学のCarlos de la Fuente Marcos氏とRaúl de la Fuente Marcos氏は、2024年8月に観測された小惑星「2024 PT5」の公転軌道を解析した結果、同年9月29日から11月25日までの間、地球の重力に捕らえられ「第二の月」となる可能性があることを報告しました。

研究者たちは、捕らえられる前の軌道から、この小惑星が人型である可能性が低いとしており、最高でも5つの「第二の月」として挙げられる可能性があると言います。また、地球の周回軌道に入る前に発見されたのは2024 PT5が初めてです。

地球の「月」とは一線を画す存在ですが、「第二の月」となる小惑星は、地球に非常に近い存在であるため、重力に影響を与えています。実際、2024 PT5は、2024年9月29日から11月25日までの期間中、地球を周回します。

興味深いのは、2024 PT5の公転軌道が予想以上に不安定で、数年後に地球に再接近する可能性があることです。実際に、次回は2055年に再び地球に接近することが予測されています。この小惑星が地球に与える影響について更に研究が必要ですが、地球近傍天体の監視を続け、潜在的なリスクを評価することは重要です。

私たちは、宇宙の魅力的な事象を観測し続けることで、これらの天体がどのように地球と相互作用するのかを理解し、未来への備えを固める必要があります。特に、衛星と地球の関係についての理解を深めることは、将来的な宇宙探査において重要な鍵を握るかもしれません。