健康

小児の喘息5タイプを特定、欧米と異なる傾向が明らかに!

2025-05-01

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新たな研究で判明した小児喘息のタイプ

東京・世田谷区にある国立成育医療研究センターの榎本裕子氏と福家恵樹氏が、13歳以下の小児における喘息の5つのタイプを特定しました。これは、喘息の発症のメカニズムを理解する上での大きな進展です。研究結果は、2025年4月18日付の『The Journal of Allergy and Clinical Immunology: Global』に掲載される予定です。

喘息の5つのタイプとは?

研究チームは、「早期発症の一過性喘息」「後期発症の一過性喘息」「低度喘息」「持続性喘息」「喘息なし/軽度喘息」の5タイプを特定。特徴的なのは、持続性喘息タイプが低機能やIgE感作との関連が認められたことです。他の4タイプでは、喘息の重症度に関する顕著な関連は見られませんでした。

国際的な視点から見た喘息の違い

この発見は、特に日本の小児における喘息の評価に重要な情報を提供します。欧米と日本での喘息の傾向の違いを理解することは、より効果的な治療法の開発につながるでしょう。また、喘息の早期発見と管理が重要であるだけでなく、家庭や学校での環境改善が必要であることも強調されています。

今後の課題と治療への影響

本研究を通じて、喘息の早期診断がいかに重要であるかが再確認されました。喘息の異なるタイプに基づく個別化治療が今後の課題として浮上しています。これにより、特に小児の過剰な医療を避けつつ、適切な治療を提供する道筋が開かれることでしょう。