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相馬湾でスルメイカが異常な大漁…その理由は不明、漁師も「海に聞いてみろ」
2025-09-21
著者: 蓮
相馬湾では9月に解禁された底引き網漁業で、スルメイカが異常な大漁を記録している。昨年の1.8倍にも達した水揚げ量で、漁業関係者も理由が分からず困惑している。
9月17日、相馬市の松川浦で、漁師の男性(66)が漁船「恵宝丸」(19トン)から水揚げを始めると、コンテナは瞬く間に白とピンクに染まった。男性は「こんなに網に入るのは初めてだ。カレイなど不漁の魚が多い中、大漁のスルメイカに助けられている」と語る。
同じく市内の漁業者の男性(42)は「スルメイカは漁師の定番で、多く手に入れば楽だが、成長したら逃げられるのが心配。去年よりも多いのはありがたいが、収入が上がるのかは未知数だ」と言った。
地元の水産資源管理センターの調査によれば、相馬湾では9月までの水揚げ量が11日間で736トンを超え、昨年の同時期の714トンを上回った。
水産庁の調査も進み、相馬市によると、スルメイカの漁獲量は年々減少していたが、今年はそのトレンドが変わり、急増している。
専門家も「今年の状況は一体どういうことか、天然資源に依存する漁業の難しさが表れている」と指摘している。今後も相馬湾の状況は注意深く見守るべきだ。