テクノロジー
西新宿エリアに新しいミリ波エリアが登場、KDDIと京セラが最先端技術を開発!
2024-12-16
著者: 芽依
KDDIと京セラは、ミリ波(28GHz帯)のサービスエリアを拡大する無線中継技術の開発に成功し、2025年度の実用化を目指しています。これにより、東京都の西新宿エリアには、新しい技術を実装した中継装置22台が設置され、ミリ波のサービスエリアが33%から99%へと飛躍的に拡大したということです。
この新技術の特徴は、ミリ波が持つ直進性の高さにあります。これにより、電波が回折しにくいため、高速通信が可能になります。さらに、特定の基地局(アンテナ)を用いたエリアを作る必要があり、そのためには多くのアンテナが必要となります。
今後は、環境に応じたアンテナの性能を最適化するため、中継機の役割が「こちらは受信専用」「こちらは送信専用」といったように分けられた振る舞いが求められるようになります。
また、この新技術の導入により、特定の用途に対応したアンテナの設置が増えることが期待されています。例えば、スマートシティやIoT(Internet of Things)関連のサービス展開において、より安定した高品質の通信が提供されるでしょう。
特に、無線通信で重要視されるのは、遅延の少なさです。競争が激しい通信業界においては、低遅延を実現する技術の開発が鍵となっており、この技術はその一環として位置づけられます。
さらに、今回の取り組みは、京セラの先進的なテクノロジーとも結びついており、今後の市場での競争力を高めることが期待されています。無線通信技術の進化が、私たちの生活にどのように影響を与えるのか、注目が集まっています。