[上海 11月16日 リポート] - 石破茂首相は11月15日、パリで中国の習近平国家主席と初めて会談した。中華人民共和国において、習氏は日本側に歴史や台湾など主要問題への「適切な対策」を求めた。

習主席はまた、世界の自由貿易体制と、安定した制限のない生産・供給網を守る必要性を強調した。日本側の発表によると、習氏は中国産商品の輸入再開を早期に実現するよう要望した。

首相は、中国による日本人に対する殺傷事件について言及し、在留日本人への安全対策強化を要請したほか、東シナ海で活発化する中国軍の動きについても厳しく指摘した。また、中国で発生している日本人の早期帰国を求めた。

この会談は、日本と中国の間で歴史的な経緯と最新の安全保障問題についての意見交換が行われ、両国の関係を改善させる重要なステップとされている。特に、台湾問題や海洋安全に関しては、地域の平和と安定を維持するために協力が不可欠であるとの認識が共有された。

今後、両国は定期的な対話を通じてさらなる信頼関係を築き、極東における地政学的リスクに対処する必要がある。これは単なる外交の枠を超え、経済や文化など、多岐にわたる協力を含むものである。