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携帯通信料金「値上げ」「据え置き」、各社で揺れるコスト戦略...背景には物価高 : 読売新聞
2025-08-22
著者: 花
携帯電話大手各社が、企業努力やユーザー獲得に向け、増加する人件費や電気料金のコスト上昇の影響を受けて苦戦しています。特に、NTTドコモやKDDIは基本的な料金の値上げを模索しており、ソフトバンクや楽天モバイルは今のところ料金を維持する方針を貫いています。
秒読みの料金改定
NTTドコモは今月1日から、主力ブランド「ahamo」のスマートフォンプランを月額2980円から月額3380円に引き上げました。KDDIも月額2980円から月額3380円に値上げ予定で、ソフトバンクも月額2980円から3460円に値上げが決まっています。
データ利用量の増加とコストに伴う影響
通信事業者は、データ利用量の上限なしにプランを刷新し、基本料金を値上げしたところで、コスト上昇に対してキャパシティーの拡張が追いつかないことを懸念しています。新たなプランによって顧客を獲得できるか、特に足元の契約数の活性化が課題です。
料金上昇の背景と今後の展望
料金の上昇は、建設コストや電気代、そして人件費に起因しています。各社の経営者は、競争環境の中で安定した料金設定が必須としつつも、物価高への対抗策を模索し続けるでしょう。また、消費者がコスト増に敏感になる中、企業としての収益バランスを取ることが求められています。
スパイラルの中の提供的施策
NTTドコモとKDDIは、提供するサービスの質を高めることにも注力しています。賃金上昇や技術進展に伴うコスト負担を、ユーザーに代わって吸収させる施策があり、ソフトバンクもユニークなサービスで顧客を引きつける戦略を見せています。
この様に、携帯業界では料金の見直しや再構築が熾烈に進んでおり、今後の展開に注目が集まっています。