健康

WHO、ワクチン開発を優先すべき17種の病原体をリスト化

2024-11-06

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【10月6日 AFP】世界保健機関(WHO)は5日、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、マラリア、結核など、併せて250万人近くの命を奪う17種の病原体をリスト化し、新たなワクチンの研究開発が「急務」だと強調した。

HIVやエイズ、マラリア、結核の死亡者は合計で年間250万人近くに上っており、WHOはこれら3大感染症を含む複数の病原体に対するワクチン研究・開発が長年の優先事項であることを確認した。

一方で、あまり知られていない病原体に対しても、疾病管理が求められる優先事項として挙げられている。

例えば、A群レンサ球菌は重篤な感染症を引き起こし、特に低所得国では、この細菌によるリウマチ性心疾患の死亡者は年間28万人に上っている。

また、クリプトコッカス菌感染の危険性も指摘されている。この菌は、低所得国で血液感染症や敗血症に伴う新生児の死亡事例の40%の原因となっている。

WHOによると、リストに挙げられた病原体は、この他にもHIVやA群レンサ球菌、C型肝炎ウイルスのワクチンなど特定のワクチン開発の研究段階にあるものがほとんどであり、一方、デング熱や結核などのワクチンに関しては、規制当局の承認や導入が近い。

WHOのワクチン専門家、マテルシュ・ハソーは「ほとんどの病原体に関しては新しいワクチンの研究・開発が進められているが、健康被害に対して重点を置きたい」と述べた。