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王将戦開幕!藤井聡太王将と永瀬拓矢九段、2年半ぶりの激突へ

2025-01-12

著者: 芽依

3連覇中の藤井聡太王将(22)が永瀬拓矢九段(32)と挑戦するALSOK杯第74期王将戦第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン主催、ALSOK特別協賛、喫茶・将棋チャンネル、築地ホールディングス、森永製菓、名古屋鉄道、島根県競技大会、慶野会、静岡県競技大会)が12日、松江市の松江城二の丸茶室で始まった。

両者によるタイトル戦は4度目だが、12日制の第73期王将戦は初めて。持ち時間の長い両者がどんな戦いを繰り広げるのか、熱戦への期待が高まる。

振り飛車で先手番となった永瀬九段が主導権を握り、藤井王将が受けに回る形になった。両者の戦いは第93期竜王戦第4局以来約2年半ぶりであり、注目度が非常に高い。また、過去の対戦成績では藤井王将が3勝1敗とリードを保っている。

午後6時25分、藤井王将が47手目を封じ、1日目を終えた。持ち時間はそれぞれ8時間で、残り時間は藤井王将が5時間35分、永瀬九段が4時間2分であった。

今回の王将戦は、藤井王将が12手目に4二玉と上がった手に対して、(左の銀を使えないので)角道を開けない振り飛車とは相性が良くないとされている。これにより、マイナスな進行が懸念されている。両者の研究がどのように影響するか、注目が集まっている。

27手目に藤井王将が指した1五歩が公式戦の前例のない手ということもあり、早くも試合は盛り上がりを見せている。特に藤井王将は40分考え、同様に25分の持ち時間に解説の神谷広志九段も驚きをもって表現した。この一手で藤井王将が動き出し、独特な戦法を採用する可能性が高くなり、永瀬九段の対応力が試される試合となった。

両者の熱戦はまだ始まったばかり。次の手がどのように展開されるか、将棋ファンからの期待が高まっている。勝者は、名誉のための一局を勝ち取るだけでなく、さらに将棋界に名を刻むことになるだろう。