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外為10時 円相場、下げ幅拡大 153円台後半「ドル不足」
2024-11-12
著者: 芽依
12日午前の東京外国為替市場で円相場は下げ幅を拡大している。10時時点は1ドル=153円76~77銭と、前日17時時点と比べて13銭の円安・ドル高だった。10時前の中値決済に向けては「やはりドル不足」(国内金融の為替担当者)だったとの見方が強まり、国内企業などによる円売り・ドル買い観測が相場を押し下げた。
また、米長期金利は日本時間12日午前の取引で一段と上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売りが進んでいる。日経平均株価は上昇しており、投資家が運用リスクを極端に避ける「リスクオン」ムードも円の下げを促している。
円は対ユーロで上げ幅を縮小している。10時時点は1ユーロ=163円88~90銭と同34銭の円高・ユーロ安だった。ユーロは対ドルでは小動きで、1ユーロ=1.0658ドル近辺と同0.0031ドルのユーロ安・ドル高だった。
円安基調が続く中、各国中央銀行の金融政策も注目されており、特にアメリカの政策金利が引き上げられることで、円のさらなる下落が懸念されている。この状況は日本国内の輸出企業にとっては利益をもたらす一方、輸入コストの上昇をもたらすなど、経済全体に影響を与えるため、今後の動向に注目が集まっている。