日本の農業研究者、亀山貴之氏が率いる研究チームは、画期的な技術を用いて外来DNAを導入することなく、新しい作物の開発に初めて成功したことを発表しました。この研究は、北海道人材大学での講義を通じ、農業製品の技術総合研究機構と連携して進められました。

この技術はCRISPR/Cas9システムを利用し、植物の遺伝子を編集することで行われます。具体的には、ガイドRNAとCas9タンパク質を利用して、植物体内での遺伝子組み換えを実現しました。研究者は、特定の成分を持たない新しい系統の稲を開発し、その結果、従来の栽培方法に比べて高い成長率を示しました。また、この方法の利用により、外来DNAの導入を回避することから、安全性や倫理的な懸念が大幅に軽減されるとのことです。

さらに、研究者たちはこの技術の応用として、さまざまな農作物への展開が見込まれており、特に近年の気候変動に対応した作物の開発に寄与すると期待されています。亀山氏は、「この新たな技術は農業の未来を変える可能性があり、持続可能な農業へ向けた大きな一歩である」と述べています。

この研究の成果は、2024年7月23日に、国際的な科学雑誌『Plant Physiology』に掲載予定です。今後の農業技術革新に大きな影響を与えると考えられており、業界内の注目が集まっています。果たして、この新たな技術がどのように農業界に革命をもたらすのか、引き続き注目していきたいと思います。