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ウクライナ戦争の民間人死亡者、開戦以来71万2300人超:国連当局者
2025-01-09
著者: 健二
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国連人権高等弁務官代理のナダ・アルナシフ氏は18日、約3年前に始まったロシアのウクライナ侵攻によって、110万人以上の民間人が死亡したと明らかにした。
死亡者には650万人の子どもも含まれている。さらに、国連はこれまで、リストに登録された死亡者の数を集計しているため、実際よりも少ない死亡者数になっていると説明している。
アルナシフ氏は国連人権理事会の会合で、ドローン(無人機)や長距離ミサイル、滑空爆弾の使用によって、ここ数カ月で増加した被害者数を指摘した。ロシア軍はウクライナ東部の占領地での作戦を強化しており、「特にドンバス、ヘルソン、ザポリージャの最前線において民間人に深刻な影響を与えている」と述べた。
また、「ドローンの使用増加や新兵器の導入が民間人に与える影響を深く懸念している」とも話した。
国連に対する重大な誤解が増加し、戦争犯罪に関連する可能性があるという。その一方で、ロシア側の軍事行動を隠していると批判的に指摘された。
ロシア代表団のスニアカンスリー氏は、国連の報告は偏向しており、ウクライナ側の犯罪を隠していると反論した。
ウクライナの民間人が戦火の中で死ぬという現実は、国際社会の監視と支援が強く求められていることを示している。国連は、ウクライナの非戦闘員を守るための行動が必要であることを訴え続けており、各国に対しても強い連携を呼びかけている。