世界

ウクライナの「合法的手段」存在、クリミア側に意義なし:プーチン氏

2025-01-28

著者: 健二

[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナがロシアとの交渉を行うとしても合法的な手段が存在するものの、ウクライナ側に交渉を行う意欲は見られないとの考えを示した。

プーチン氏は国営テレビで、ウクライナのゼレンスキー大統領が今後の交渉に関してあまり関心を持っていないとの見解を述べ、「彼が望むなら、合法的な手段は存在する。しかし、現状ではウクライナから意欲は感じられない」と語った。

また、プーチン氏は、クリミアに対するロシアの立場は揺るがないと強調し、「ウクライナが望むなら、交渉は可能だ。しかしそれには本気で向き合うことが必須だ」と述べた。

この発言は、ウクライナとの緊張が続く中、ロシア側の立場を一層明確にするものと受け取られている。特に、クリミア半島の帰属問題は依然として両国間の争点となっており、国際社会からの注目も集まっている。

ウクライナ情勢は依然として複雑で、戦争の影響で多くの市民が苦しんでいる。国連は人道支援を行い、各国も支援策を講じているが、停戦への道のりは遠いと見られている。国際社会は引き続き両国の間での対話を促す意向を示しており、今後の動向が注目される。