
テクノロジー
ウィシュマさん問題で監視カメラ映像の全面公開求め遺族が国を提訴へ
2025-04-03
著者: 陽斗
名古屋にある入管施設で2021年、スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリーさんが死亡した問題で、遺族が監視カメラ映像の全面公開を求める訴えを起こすことが分かりました。ウィシュマさんは名古屋出入国在留管理局の施設に収容されていましたが、体調不良を訴え2021年3月に死亡しました。遺族は、監視カメラに映された状況を記録した映像が必要だとして、国に対して責任を求める意向を示しています。
遺族は「真相解明には公開が必要」とし、来月にも訴訟を起こすことが報じられています。具体的には、名古屋出入国在留管理局が持つ295時間分の監視カメラ映像について、詳細を明らかにすることを求めています。この映像には、ウィシュマさんの入管での生活がどのようであったのかを示す重要な情報が含まれていると考えられています。
一方、入管側は「保安・警備体制が記録されているため、公開することはできない」との立場を示しており、徹底した調査が進められています。しかし、遺族は「公開しなければ真相は見えない」と強く訴えています。
また、この訴訟を通じて、入管制度の見直しや、収容者の人権を守るための法改正を求める声も上がっているとのことです。ウィシュマさんの事件を機に、入管施設の運営に対する社会的な注目が集まっています。今後、裁判の行方がどのように進展するのか、一層の注目が必要です。