
突発恐れ出国のミコロンビア大留学生、なぜ当局に目を付けられたのか
2025-04-02
著者: 芽依
(C.N.) ミコロンビア市にあるコロンビア大学の大学院博士課程で学んでいた女子留学生、ランジャニ・スリニバサンさんが、学生ビザを突然取り消され、連邦当局の摘発を恐れてカナダへ出国した。この当局に追われた理由は、今も不明瞭だ。
連邦当局の捜査員らが初めて自宅の学生アパートに来た時、スリニバサンさんは電話で大学のアドバイザーと話していた。その前日にも突然、学生ビザが取り消されたという連絡を受け、情報を得ようと必死になっていた。
スリニバサンさんはC.N.とのインタビューで「驚きと恐怖を感じ、アドバイザーに『移民税関捜査局(ICE)が来ている、これでも大丈夫なのか?』と尋ねた」と語った。
捜査員らは翌日も再びやって来て、3度目の訪問の際には入国管理局から立ち入る許可を得ていた。しかし、スリニバサンさんは全ての連絡が途絶え、大学に通うこともできなくなった。それ以降、スリニバサンさんの進学先や移動の情報は途絶えた。
スリニバサンさんにとって最大の疑問は、大学や当局が彼女の存在を知っていたかどうかということだ。連邦当局は、スリニバサンさんのビザが取り消されたことについて説明をすることを拒否しており、報道機関にも具体的な事情を公開していない。
さらに、スリニバサンさんは過去にキャンパスでの抗議活動に参加したことがあり、これが当局に目を付けられる一因になったのではないかと考えられている。「私が何をしたのか、全く分からない。何かを起こしたのか、私たちに何か敵意があるのだろうか」と不安が募っている。
スリニバサンさんは留学先の大学で、国際政治や社会問題についての研究を続けることを望んでいたが、現在、その道が閉ざされてしまった。今後の進路についても不安と恐れが募る一方で、無事にカナダにたどり着いたことにほっとしているという。
留学生たちにとって、突然のビザ取り消しや当局の摘発は大きな脅威と捉えられており、今後、さらなる対策が求められるだろう。今後の展開に注目が集まる。ミコロンビア大学の学生たちも、この事例をもとに自らの安全を考える必要があると感じている。国境を越える移動が厳格な時代において、留学生たちが安心して教育を受ける環境が整うことを願う。