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「つくばエクスプレス」が「JR常磐新線」にならなかった理由とは?

2025-08-25

著者: 海斗

JR常磐新線とつくばエクスプレスの対比

開業20周年を迎えたつくばエクスプレス(TX)は、安定した収益・利益を上げる路線に成長したものの、当初「常磐新線」「常磐開発線」と呼ばれた時期がありました。これについて、国鉄が調査していた路線であったことが影響しています。

つくばエクスプレスの成功に見える影

2025年8月24日の開業20周年を控えたつくばエクスプレス。運行される首都圏新都市鉄道は、茨城県、東京都、千葉県や、沿線の市街地がアクセスしやすい第三セクター鉄道です。この路線、国鉄が「乗り気」で調査を進めた結果、分割民営化後にJR東日本が発足することになりました。どのような経緯であったのでしょうか。

好ましい成績を有する路線の裏側

つくばエクスプレスは、開業初年度1999年(平成11年)に早くも達成し、2009年(平成21年)年度においても定期運転の継続が決定されました。2017年(平成29年)年度までに、増収減失を解消し、2024年度には営業収益、営業利益ともにコロナ前の2019年度を上回る数字を記録する見込みです。

市民のニーズに応えつつある鉄道の未来

このように好調な路線があったのは、地域住民の主導で運営されるためであり、実際に税収が安定し続ければJR東日本が運行することが期待されています。実際、1990年(平成2年)までTXはJR東日本が運行することが想定されていました。

つくばエクスプレスの今後の展望

つくばエクスプレスは、過去の運行プランを基に、中央官庁、大学の移転計画を行ってきました。1963年(昭和38年)に移転先が決定されて以来、東京都へのアクセス点の設計を進め、公共交通機関としての役割を果たしていくことが期待されています。