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トヨタが「空飛ぶクルマ」国内初飛行、東京から東富士まで15分…大分・関西万博でデモ飛行目指す : 読売新聞

2024-11-02

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トヨタ自動車が開発した「空飛ぶクルマ」が国内で初めての飛行に成功した。この試みは12月の末に静岡県裾野市のトヨタ東富士研究所を拠点に実施され、同研究所での報告と共に試験機が披露された。

この新技術は、2025年に開催予定の大阪・関西万博においてデモ飛行が計画されており、注目を集めている。実際の飛行は、時速100キロで東京から東富士まで約15分で到達することが可能とされており、都市間移動の革命を予感させる。

試験機は全長約6メートル、全幅約12メートルで、最大5人を乗せることができる。離着陸時の騒音は一般的な旅客機に比べてかなり静かで、運転者や乗客の会話も可能なほどである。トヨタは「飛行体験が生活を変える」と期待を語っている。

トヨタの豊田社長は、「空飛ぶクルマは単なる夢ではなく、実現可能な未来の移動手段である」と強調した。また、航空業界との連携や新たなビジネスモデルの構築に向けても積極的に動いているとのことだ。

特に、飛行車両に必要な「型式証明」の取得に取り組んでおり、国土交通省とも連携を深めている。この技術が実用化されることで、都市部の交通渋滞の解消や、災害時の迅速な交通手段としての活用が期待されている。トヨタの自動運転技術との融合も、今後の重要なポイントとなるだろう。