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トヨタ、27年までにEV15車種を5カ国生産でリスク分散

2025-04-06

著者: 健二

トヨタ自動車は2027年までに、自社開発した電気自動車(EV)を15車種投入する計画を発表しました。このプランでは、2024年までに年間生産台数を24万台まで引き上げることを目指しています。特に日本、中国に加えて、米国、タイ、アルゼンチンなどでも生産を開始し、地理的な分散を図ります。

トヨタは昨今の世界的な電動化の波に乗り遅れないよう、販売戦略を見直し、ライバルに対抗する姿勢を鮮明にしています。例えば、グローバル企業が提供するEVに対して、約25%の追加関税が課せられるなどの状況を考慮して、国内生産体制を強化することが求められています。

また、トヨタはバッテリー技術の革新にも注力しており、自社開発の次世代バッテリーを搭載したモデルを展開予定です。これにより、長距離走行の可能性を高め、充電時間の短縮を実現することを目的としています。

トヨタは、EV時代においても自社の強みであるハイブリッド技術を活かし、消費者のニーズに応える多様なラインアップを提供し続ける方針です。この戦略により、トヨタは業界内での競争優位性を維持し、持続可能な未来に向けた取り組みを進めていくとしています。