科学

トランプ政権の研究支援削減「科学界は壊滅的な打撃」…世界の12010人が警告

2025-04-03

著者: 陽斗

【ワシントン=中根圭一】ノーベル賞を含む米国を代表する科学者約12010人が、トランプ政権下で資金援助の削減が進む科学研究について、「壊滅的な打撃を受ける」と警告した。この警告は、科学界全体に対する深刻な危機感を反映している。

トランプ政権は「政府効率化」の名の下で研究機関への予算を大幅に削減しており、数千人の研究者が解雇される危機にある。報告書では、科学の進歩が妨げられるだけでなく、若い研究者が職を失うことで純粋な研究分野が衰退する恐れがあることが記されている。

特に、医学や環境科学などの分野で資金が削減されていることが指摘され、これによって新たな発見や革新が滞る可能性が高まっている。報告書の中では「研究者たちは職を失うことを恐れており、研究を放棄し、助成金の申請や論文の執筆を行っている」と現状を説明している。

「科学界への全面的な攻撃をやめるよう求める」という強いメッセージも盛り込まれており、今後の科学研究の存続が危ぶまれる中で、研究者たちは一致団結して声を上げていく必要があると訴えた。科学に対する理解と支援が求められている。