【マディソン（ウィスコンシン州）】11日、ロイター＝米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は、11月の大統領選でのトランプ前大統領の再選が実現すれば、国民の医療保険が危機にさらされると強調した。

ハリス氏は記者会見で、トランプ氏が大統領在任中に医療保険制度の改革を目指したものの、その試みが失敗に終わったことを指摘し、「今回の選挙では国民全体の医療がかかっている」と述べた。

この発言に関連して、トランプ氏が提案している医療保険制度の見直しが「オバマケア」の廃止を含むことが報じられており、これにより数百万人が医療保険を失う可能性があると警告した。

ハリス氏はさらに、「女性たちがより良い医療を受けられることが選挙の重要なポイントであり、私たちは彼女たちを守らなければならない」とも述べ、女性の健康問題に対する支持をアピールした。

また、ハリス氏はトランプ氏の医療政策について、「彼らは一度も正しい選択をしたことがない。私たちの社会的な安全網を壊させないために、正しい判断を下そう」と呼びかけた。

前回の選挙では、ハリス氏自身がウィスコンシン州での集会で、女性の権利が後退することへの不安を訴え、多くの支持を集めていた。このような背景から、再選に向けた彼女の言葉はますます重みを増している。

彼女はまた、14日に開催される新たな集会に向け、他州にも赴く予定で、特に大都市圏での支持拡大を図る考えだ。候補者としてのハリス氏の活動は引き続き注目されるが、広範囲な健康政策の議論が選挙戦の焦点となることは間違いない。