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トランプ氏、習近平氏との直接対話で打開なるか…進展乏しい関税交渉・引き下げ「合意」も破綻の危機か
2025-05-31
著者: 愛子
トランプ大統領の厳しい発言
【ニューヨーク=小林泰輔】トランプ大統領は10日、中国との関税交渉を巡り、習近平国家主席との直接対話の必要性を強調しました。交渉が具体的な進展を見せていない中、トランプ氏は「中国は我々との合意の中で非常に重要な部分に対して逆行している」と、中国側の姿勢を厳しく批判しました。
合意破棄のリスクを孕む日程
米中は12日に相互に追加関税を引き下げることで合意する方向で調整を進めていましたが、14日から19日までの間は一部関税を停止し、実務レベルの協議を進める方針が示されたものの、トランプ氏の発言が影響し、合意の破綻が懸念されています。
習近平との対話のリアルな期待
「習主席と話すつもりだ。うまく解決できることを願っている」とトランプ氏は語り、交渉の行方に期待を寄せていることが伺えます。一方で、中国が進める輸出再開の動きがトランプ政権に対して強い圧力をかけていることも無視できません。
中華人民共和国経済への影響
中国の経済への影響は依然として大きく、米国が先進的な技術を含む輸出に制限をかけているため、経済調整に苦しむ中、トランプ氏の発言はさらなる不安を招いていると言えるでしょう。