世界
トランプ氏勝利「ウクライナで淡泊」でも頑張っていられない右派の事情:朝日新聞デジタル
2024-11-10
著者: 弘
米大選でのトランプ前大統領の勝利を受け、欧州で右派勢力の動向に注目が集まっている。トランプ氏と蜜月の関係にある右派政党は、自国の経済政策を維持しながら、連合(EU)内での影響力を強める必要がある。一方で、次回の大選を控えた右派政党は、国民に直接支持を訴える戦略を強化している。
「選挙での勝利、おめでとう」。右派政党を率いるイタリアのメローニ首相は、米大選で勝利したトランプ氏に祝辞を送り、その影響力の大きさを再確認した。彼女は直近の電話会議でトランプ氏との親密さをアピールし、EUにおける連携強化を示唆した。
メローニ首相とトランプ氏は、今後の国際情勢において互いに支持し合うことでより強固な同盟関係を築く意向を示している。特に、ウクライナにおける問題に関しては、トランプ氏の淡泊な姿勢が彼女の政権に影響を与える可能性がある。
メローニ首相は、自国経済の復興を進めつつ、同時に国民の支持を集めるため、積極的にメディアに登場し熱心な態度を見せている。自身が笑顔を浮かべる写真をSNSに投稿するなど、親しみやすさを演出する手法も取っている。そこで、依然として重要な地位にあるトランプ氏との連携を強化し、支持基盤を広げる方針だ。
メローニ氏とトランプ氏の接近は、右派勢力が活発化する中でも進展している。彼らは、国内外の対立を利用し、次回選挙に向けた復活を目指している。
自国第1、移民規制...共通する主張を持つ彼らの新たな動向に、今後も目が離せない。