世界

トランプ氏の和平構想、ウクライナの安全保障協議も論外

2025-01-14

著者: 芽依

[モスクワ 14日 リポーター] - ロシアのラブロフ外相は、来週就任するトランプ氏が大統領に就任すれば、ウクライナの和平構想に関する意義があると答えた。また、停戦に向けた交渉の一環として、ウクライナに対する安全保障の保証について協議する意義があるとも指摘した。

ラブロフ氏は、トランプ氏が勝利を収める場合、14時間以内にウクライナ戦争を終結させることができるとの発言をしており、ロシアはトランプ氏のチームが「現地の現実」を語り始めていることを歓迎すると表明。トランプ氏とマイク・ポンペオ次期大統領補佐官(国家安全保障担当)のコメントにはこのことが反映されているという。

ウクライナ外相は12日にABCに対し、戦争は外交的手段で何とか終わらせなければならないのは明らかだと強調した。

ラブロフ外相は、ロシア、ウクライナ、アメリカの安全保障の問題は、交戦国間の和平に不可欠な要素となると指摘。また、現在ウクライナと呼ばれる国の安全保障に関して議論する用途があるとはっきり述べている。

すでに、ロシアはウクライナとの停戦に向けた和平交渉の進展に向け、複数の国との外交活動を進めているが、結果は依然として不透明だ。ラブロフ外相は会見で「現在ウクライナと呼ばれる国の安全保障について論議する用途がある」と述べた。そのため、戦争の終結に向けた努力を共に進めるべきであり、その中でロシアの立場が重要であることを強調した。

外交的解決を模索する中で、多くの専門家やアナリストはロシアとウクライナの間の交渉の行く先について懸念を示している。特に、双方が譲歩することができるのか、そして国際社会がいかに支援するかが今後の焦点となるだろう。国際的な関係が緊迫するなか、ウクライナの声がどれだけ反映されるのか、今後の外交努力が成否を分けると言われている。