世界

「トランプ氏の当選見たくない」 欧州のミュンヘンで大統領選「観戦パーティー」中止相次ぐ

2024-11-06

著者: 結衣

ミュンヘンで行われる大統領選の開票が進む中、欧州のミュンヘンにある大使館や関連団体が開票速報を見守る「観戦パーティー」の中止を決定した背景には、トランプ前大統領の再選への懸念が広がっていることがある。特に、民主党員の大使たちが共産党系のトランプ氏について警戒心を強める中、居住国の政情への影響が懸念されている。

先にあった2016年の大統領選においても、トランプ氏に対する強い不安感が根強かったことを思い出させる。この時、ベルギーのミッションによる観戦イベントは、出席者がワインやチーズを楽しみながらトランプ氏の勝利を予測したが、結果的に多くの人々が驚きと失望を抱えた。

選挙戦の武器は言葉だけではなく、予測もまた、当選に影響を与えると専門家は指摘する。このため、今年の観戦イベントでは沈黙が選ばれるようになり、視聴者が不安や動揺を感じることが避けられた。

また、情報筋によれば、ミュンヘンでのキャンペーンチームはトランプ氏の新たな勝利を見据え、内外間での準備を進めているが、政権交代は容易ではないという厳しい見方もある。

観戦パーティーを主催した大使館の広報担当者は「必ず開催するわけではないので、今回行わない理由は特にない」とコメントしているように、参加者に不安感を与える選挙予測を回避することを優先した結果であった。さらに、今後の選挙情勢にも注目が集まっており、新たな動向が現れる可能性も大いにある。トランプ氏の活動が広がる中、彼の再選が実現すれば米国と世界の政治にどのような影響を与えるのか、すでに多くの人々がその結果に注目している。