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トランプ氏、米中と核軍縮を協議「プーチン氏前向き」 - 日本経済新聞

2025-01-23

著者: 海斗

【ワシントン=幸島賢】トランプ前大統領は23日、ロシアや中国と核軍縮について協議する意向を表明した。第1次政権の時に「プーチン大統領は核兵器の削減に大きな関心を持っている」と明言し、中国を含む核保有国に対して軍縮を促す方針を示した。

スイスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)にオンラインで出席したトランプ氏は、14分間にわたって会見を行い、出席者からの質問に答えた。この中で、米中関係や安全保障に関する課題についても言及した。

特に中国の軍拡に触れ、「アメリカは強力な防衛体制を維持する必要がある」と述べた。さらに、「私たちの核の抑止力が重要であり、ロシアや中国と共に協議を行うことで、より安全な未来を築くことができる」と強調した。

トランプ氏は、保護主義的な政策を進めていたにもかかわらず、核の削減に関しては外交的な取り組みを重視している姿勢を見せた。今回の発言は、米国の外交政策の方向性に注目が集まる中で発せられた。新たな冷戦時代の到来を懸念する声も多く、国際社会での各国の協議が一層重要視されるようになりつつある。