世界
トランプ氏、麻酔薬撲滅運動開始を表明 メキシコのカルテルにテロ組織指定へ
2024-12-23
著者: 陽斗
[フィニックス(アリゾナ州) 12日 ロイター] - トランプ前大統領は12日、西部アリゾナ州フィニックスで開かれた保守派団体「ターンニング・ポイント」の会議で演説し、麻薬カルテルへの対抗策を新たに強化する意向を示しました。特に、オピオイド(医療用麻薬)の犯罪撲滅に向けて取り組むとして、麻薬から社会を守るための新たな措置を講じると明言しました。
また、トランプ氏は今後の政府の方針として、(大統領職就任後、メキシコの麻薬カルテルを)テロ組織として指定する方針を明らかにしました。この新しい戦略は、カルテルによる暴力や麻薬流通を根本から叩くことを目指しています。この動きは、一連の暴力事件が続く中、特に州の安全保障を強化するためのものであり、多くの人々の支持を集めることが期待されています。
トランプ氏は、「多額の資金」をこの麻薬撲滅運動に投入するとし、他の政府施策との比較で「相対的に見ると非常に少額」にとどまる見込みだと述べました。彼は今後、議会においてこの麻薬問題解決のための戦略を提案し、実現へと進むことでしょう。トランプ氏が麻薬撲滅運動について語るのはこれが初めてではなく、過去にもカルテル問題について公に発言しています。これにより、彼が2024年の大統領選への道を歩む中で、再び麻薬撲滅をアピールする姿勢がうかがえます。
なお、トランプ氏は過去にも、麻薬依存症患者への援助や家庭の保護についても言及しており、複雑な社会問題に対した解決策を模索し続けています。トランプ氏の動きが果たしてどのような結果を生むのか、今後の展開に目が離せません。