トランプ氏から国防官指名のコルビー氏、日本の防衛費をGDP比「3%程度」へ引き上げ言及 : 読売新聞

2024-12-23

著者: 裕美

【ワシントン=向井ゆう子】米国のトランプ次期大統領が12日、国防官(政策担当)にエルブリッジ・コルビー氏を指名すると発表した。コルビー氏は、第1次トランプ政権で国防官補佐理を務めた。中国抑止のために米国の資源をアジアに集中させることを提言している。

トランプ氏は声明で「コルビー氏は、米国第一主義の外交・国防戦略の提唱者である。『力による平和』を実現するために、国防長官らと協力するだろう」と述べた。コルビー氏は同党に防衛能力強化を求めており、今年9月には自身のS.N.S.で、日本の防衛費を国内総生産(GDP)の「3%程度」に引き上げる必要があるとの見解を示していた。

一方、トランプ氏は国防省による国防費の見直しを行う意向を示しており、コルビー氏の指名がこれを進める一助になると期待されている。この発言により、日本政府は防衛支出の増加に対する議論が一層活発になる可能性がある。

日本の防衛費は現在、GDP比約1%を維持しており、過去数年にわたり政治的議論の中心となっている。コルビー氏の指名に伴い、今後の米国の防衛政策、特にアジア地域における戦略的判断が注目される。

さらに、アジア太平洋地域における中国の軍事的影響力の増大が懸念される中、日本がどのように米国と連携して防衛費を引き上げていくかが重要な課題となるだろう。トランプ政権下における日本の防衛政策の変化に対する動向にも注目が集まっている.