【ワシントン＝共同】トランプ前米大統領は25日、バイデン大統領が延長した期日のない終身刑に減刑された死刑囚37人について、「メリクレスなことを拒否する。代わりにこう言ってやる。地獄に行け！」と自身の交流サイト（SNS）に投稿した。

民主党のバイデン大統領は23日の声明で、犯罪被害者や犯罪者を思い、心を痛めていると言いながら、「連鎖レベルでの死刑執行を停止しなければならない」と確信していると減刑を発表していた。

共産党のトランプ氏は投稿で、「殺人や強姦を犯し、激甚な犯罪者37人を寝たきりにしたバイデン氏が言及してみた」と批判した。

一方、トランプ氏は民主党関係者が民主主義の根幹を脅かす事件で逮捕された支持者らを、来年1月の就任初日に容赦なく追及すると語っている。これは2021年1月の議会襲撃事件で逮捕された幹部らを、来年1月の就任初日に処遇する考えを示唆している。

昨年の米国での銃乱射事件では、殺人や強姦の増加が報告されており、トランプ氏の指摘はその状況に鋭く切り込んでいる。国民が犯罪に対して敏感になっている中、トランプ氏の発言は注目を集めている。