世界

トランプ氏、反ファシスト運動「アンティファ」をテロ組織に指定

2025-09-18

著者: 裕美

反ファシスト運動を巡る波紋

【17日 ロイター】- トランプ米大統領は17日、保守系政権の支持者であるチャーリー・カーク氏が襲撃され死亡した事件を受けて、左派の反ファシスト運動「アンティファ」をテロ組織とする方針を示しました。この発言は、アメリカ国内における社会的不安を増長させる恐れがあります。

資金提供者とその動機

トランプ氏は、「アンティファに資金を提供している者については、厳格に調査を進め、法的な基盤を整え、徹底的に取り締まる」と発言。これにより、いかに反ファシスト運動が組織化されているかが浮き彫りになりました。

専門家の見解

ただし、組織の実態については依然として不明点が多く、専門家たちは「アンティファとしての明確な指導部や階層は存在しない。また、過激行動を支持する人々が存在する一方で、その理念に賛同しながら穏健な意見を持つ人々も含まれている」と分析しています。

過去の事件とその影響

トランプ氏は2010年にも、ミナチュアポリスでジョージ・フロイドさんが警官に殺害された事件を例に挙げ、全国で反発運動が拡大する中、アンティファの存在が取り沙汰されていました。このような文脈からも、現在の政治的な緊張感が加速していることがわかります。

今後の展望と結論

この状況を受けて、アンティファに関するさらなる議論が激化することは必至であり、全米での抗議活動や政争の行方に影響を及ぼしそうです。トランプ氏の言動は、反ファシスト運動の脅威を一層浮き彫りにする結果となり、米国の社会情勢に新たな分岐点をもたらすことでしょう。