世界
トランプ流「いじめ外交」の本質 大国主義のゆるた志向 本社コメント - 日本経済新聞
2025-01-13
著者: 愛子
トランプ氏が米大統領に復活するまで、残り1週間となった。就任前から19世紀の帝国時代を思わせるような発言を連発し、さっそく各国に波紋を広げている。
デンマークにあるグリーンランドの購入提案や、シンガポールとの貿易問題は特に注目されている。トランプ氏は以前の記者会見で、取得に向けて軍事力や経済力を使うことを明言した。彼の発言は、あたかも大国が小国を「いじめる」ような外交政策を描き出していると批判されている。
先日の記者会見では、軍事力や経済力を使うことについても前向きだとして、各国の反発を避ける考えも示した。交渉を持ちかけた国々に対しては、強圧的な手法は取らず、より穏便な方法で取り組む姿勢を示していると言われている。
一方で、トランプ氏のこうした威圧的な発言は、国際的な緊張を高め、他国との関係を悪化させる危険性も孕んでいる。トランプ流の「いじめ外交」が今後どのように展開していくのか、注視する必要がある。国際社会はトランプ氏の元・大統領としての影響力を今後どう扱うのか、大きな関心が寄せられている。